出っ歯の小児矯正治療例
投稿日:2022年 07月 03日
最終更新:2022年 10月 04日
子供の上顎前突(出っ歯)の症状について
上の前歯や上顎が前に出ていたり、下顎が後ろに位置している状態が上顎前突(出っ歯)と呼ばれる歯列です。前歯が咬み合わないため、適切な咀嚼ができず胃腸などの消化器に大きな負担がかかります。また、前歯が前方に出ていることによる審美性の低下や衝突・転倒による損傷リスクが高いことが特徴です。
子供の上顎前突の原因
先天的要因として、生まれ持って上顎や上の前歯が前に飛び出していることや、前歯が通常の歯よりも大きい巨大歯であることが原因として挙げられます。
後天的要因として、指しゃぶりや爪を噛む行為、舌を前方へ突き出す舌突出癖が原因として考えられます。また、鼻の病気などにより口呼吸でいると前歯にかかる口唇からの圧力が弱まり前方へと傾くことがあります。
出っ歯の小児矯正治療例(10代男児 治療期間:5か月)
年齢:10代男児 治療期間:5か月(現在観察中) 抜歯部位:非抜歯 備考:永久歯交換待ち
10代の男児です。前歯の隙間、前歯が出ていて前歯で物が噛み切れないことを気にされて来院されました。分析の結果、トレーナー(ゴムのマウスピース)を用いて治療を行うこととなりました。スタートしてから5か月で改善が認められ、前歯で物が噛み切れるようになったことと、見た目がよくなったと喜んでいただけました。現在永久歯への交換を待っています。子供の矯正治療は主たる問題点を解決するだけではなくそのあとの、生え変わりが順当に行われるか、成長がどのように現れるか等を、見守ってあげる必要があります。もちろん今後代わりに問題点が生じれば費用内で処置を加えます。全体的に治療期間は長くなりますが、見守る期間はできるだけ来院頻度を下げ、問題が生じた際には、またコンスタントに来院してもらうことを繰り返します。